プルミエダンスール(スーパーバレリーナの08) デビュー戦!!


ほっさんキャロットクラブ購入馬第6号は、

第一次募集では見向きもしなかった馬。

そして第二次募集でも多く売れ残りほとんどの人が注目しなかった存在。


では、なぜそういう馬を購入に至ったのか。全責任は荻野琢真騎手に(笑)

そして種牡馬キングカメハメハはどうなのか。

プルミエダンスールを徹底検証。

10月3日にグリーンウッドに到着。

2010年2月19日に栗東トレセンに入厩。

3月1日に馬名登録されました!!

3月3日の追い切り情報を掲載。

3月5日、ゲート試験に合格しました!!

3月13日 阪神5R 3歳新馬 ダート1800mに出走予定でしたが、

追い切り後に右前の繋のあたりが、ぼんやりと腫れて回避。


3月20日 阪神2R 3歳未勝利 ダート1800m に出走!!

想定段階から有力馬が抜け意外なほどに弱面で、出走頭数は12頭と手ごろにもかかわらず、

10着大敗><。

ぐふっ。


レース回顧と時計の分析、レース後の小牧太騎手のコメントを掲載。

(2010年3月31日完結)

2009年8月26日作成

●プルミエダンスール(スーパーバレリーナの08)を購入

 2008年度キャロットクラブ募集馬の中で、私ほっさんが1度もその名前を出したことがなかった馬。それがこのスーパーバレリーナの07すなわち現在のプルミエダンスール(以下プルミエダンスールで統一)です。

 種付料500万円の種牡馬キングカメハメハの牡馬なのに募集価格は1800万円。同じキングカメハメハの産駒は他にシーザリオの07やトゥザヴィクトリーの07などが募集されていましたが、そちらは前者が募集価格8000万円、後者が1億2000万円とまるで桁が1つ違う感覚です。しかもカタログではこの2頭に挟まれて掲載されている為、プルミエダンスールはより一層お粗末に感じます。例えばスーパーバレリーナの07(プルミエダンスール)が掲載されているページを開くと、まず隣のシーザリオの07に目が移ってしまいます。

 この値段差は繁殖牝馬の差によるものですが、そのくらい母スーパーバレリーナは競走成績も未勝利で良くなく、仔出しも良くありません。ましてや、種牡馬キングカメハメハは産駒が走る度にその評価は落ちてきています(重賞はわずかに1勝、クラシックでも出番なし)。

 私のみならず、多くの人が「この馬は無視」と思われたのでしょう。高額種牡馬キングカメハメハの仔で牡馬でお手頃価格であるにもかかわらず募集締め切り間際の2009年8月20日まで、残り150口の残口僅かの表示さえ出ない売れ行きでした。これはキャロットクラブの牡馬としては異例のことで、売れないので余計に”走らない感”が増強されました。

 また、種牡馬キングカメハメハは日本で成功しているサンデーサイレンス系やフォーティーナイナー系ではなくキングマンボ系です。私はまだキングマンボ系は信用しておりません。そして、後述しますが、馬体も好馬体の馬が多いキャロットクラブ募集馬の中にあって、全く良く見えない体つきでした。

 そこでクラブとしては、この多くの口数が余っている募集馬たちの売れ残りを少なくすべく、”イチオシ!!特選2歳馬情報”なる特集を組み、これまた当時半分も売れていなかった高額外国産馬ストロベリーストームの07とともにスーパーバレリーナの07を大々的に紹介しました。私は主に仕事の合間に携帯でクラブのHPを見ることが多く、この特集記事がログイン画面の上に来てカーソルが合ってしまっていることから、嫌でも何回もいつもの癖でクリックしてしまい、迷惑でした(笑)。

 その特集の中で、スーパーバレリーナの07に調教をつけている荻野琢真騎手の抜群?のコメント管理する岡田稲男調教師の8月下旬から9月上旬には栗東に連れて行っても大丈夫そう(決して連れて行く予定などとは一言も言っていない)という、いかにももう入厩のような会員を煽るコメントが掲載され、ついすでに購入している2歳馬ローザグランデとカクタスペアの2頭のデビューが遅そうなことからも、早く始動してくれる馬が欲しくなり購入しました。これで年明けデビューだったら怒るよ!!いや、騙された方が悪いのくわ。それ以外にもいろいろと購入理由はあるのですが、それは後ほど書いてあります。


 いつもなら、購入資金に苦しむ私ですが、昨年の有馬記念の大儲けの際に、9月のキャロットクラブの募集馬でいつもは軍資金の都合で諦めていた超良血馬を目指すべく40万円程度のストックがあり、そちらの一部を回すことにしました。また、購入予定むだったポトリザリスの08が1口20万円程度を想定していましたところ、母の高齢化もあり、今回は牡馬なのに1口12万5千円と安価だったことも大きく影響しています。
 また、所属している友駿ホースクラブのエスポワールシチーが今年重賞連勝でGT制覇とこちらもかなり金額に余裕があることも大きな要因です。


 というわけで、残口150口を切った8月24日にインターネットにて購入。ここにプルミエダンスールが愛馬の1頭に加わりました!!

●馬名は「プルミエダンスール」(Premier Danseur 「オペラ座の第一級舞踊手の階級名」)

 当馬スーパーバレリーナの07はすでに「プルミエダンスール」(Premier Danseur 「オペラ座の第一級舞踊手の階級名。トップクラスの活躍ができるようにとの願いを込めて。母名より連想。(仏語)」)という名前が付けられています。る

 個人的には”ダンス”という言葉が付くと、私が一番敬遠している種牡馬ダンスインザダークの産駒をイメージしてしまいますが、先述のように父はキングカメハメハです。また、なぜか、牝馬のイメージを持ってしまう名前です。

 しかし、覚えやすく素敵な馬名だと思います。

●種牡馬キングカメハメハの評価

 私はサンデー系(アグネスタキオンやスペシャルウィーク、ゴールドアリュールなど)またはフォーティーナイナー系(エンドスウィープやプリサイスエンド、サウスヴィグラス等)の格安種牡馬を主に購入馬を選択しています。この両系の遺伝力は凄まじく、確実に能力を産駒に伝えています。

 第一次募集当初(2008年9月)、父がキングマンボであるプルミエダンスールの父キングカメハメハの種牡馬としての能力は疑いを持っていました。サンデーサイレンス系やフォーティーナイナー系ほどの遺伝力や母の父の力を引き出す能力はあるのか。そして、早期にターフを去ったキングカメハメハ同様、成長力のない早熟の馬しか出ないのではないかと。

 事実、キングカメハメハの初年度産駒である2006年産は2歳最初の中央重賞である函館2歳ステークスはフィフスペトルが制しましたが、3歳になってからの産駒の活躍はほとんどなく、クラシックでは同じく初年度産駒のネオユニヴァースに大きく水を開けられました。
 そのことからも早熟傾向が強く、成長力に大きな疑問を持ちます。

 フィフスペトルは芝で活躍していますが、2006年産で次に活躍しているスタッドジェルランはダートの中距離で非常に良績を残しています。しかし、そうは言っても1000万クラスを善戦はするも勝ち切れません。3番目に活躍しているスガノメダリストは芝のマイルのオープン戦では1着や2着と堅実ですが、GUのニュージーランドトロフィーでは7着、GTのNHKマイルでは15着と大敗しています。

 2007年のキャロットクラブ募集馬で牝馬ながらも募集価格2400万円と高値がついたレティセラも馬体重が400キロ程度しかなく、2歳時からほとんど成長が見られず先日未勝利のまま引退しました。

 では、なぜそのキングカメハメハの産駒を購入したのか。

 それはプルミエダンスールは2歳夏現在の馬体重が520キロと馬格があり、なによりも第一次募集時よりも馬体重も増え、成長力を感じるからです。

 申し訳ないですが、2歳夏以降低迷しているフィフスペトルはデビュー当時と現在と1年経っていてもほとんど馬体重が変わっていません。成長が止まってしまった懸念があり、そうであるならば、今後の大活躍は厳しいかも知れません。このことは上記スタッドジェルランにもスガノメダリストにも当てはまります。

 我が愛馬のステップシチーは、自身も小柄で産駒も小柄な傾向のあるステイゴールド産駒の中にあって、馬格のあるいい体つきをしています。現在は屈腱炎の為に休養していますが、休養前は500万特別と1000万特別を4戦3勝2着1回(ハンデ戦でハナ差)と抜群の成績を残しています。

 このように、馬格があるがあればビシビシ調教で鍛えて強くもなれます。馬格のない馬は少し強い追い切りをすると飼い葉が細くなり馬体減りをしてしまうので、強く追えず、ろくに調教ができない為に潜在能力以上の能力を出すことはできません。

 また、成長力があればそれだけで段々と強くなっていきます。

 ですから、私は勝算あり(募集金額くらいは回収できるだろう)と見てキングカメハメハの産駒の購入に至ったわけです。しかし、これが同じキングカメハメハの産駒でGT馬シーザリオとの配合であるトゥエルフスナイトや同じくGT馬トゥザヴィクトリーとの配合であるトゥザグローリーほどの高額馬(前者は総額8000万円、後者は1億2000万円)ですと、とても怖くて手が出ません。募集総額がたったの1800万円のプルミエダンスールだからこそ、購入を決意できたのであります。はっきり言ってギャンブルだと思っています。

●そして何よりの購入理由はこれ

 そして、他のこの時期のプルミエダンスールの購入者も同じでしょうが、購入に至った一番大きな理由が昨年も一昨年もなかった企画”イチオシ!!特選2歳馬情報”なる特集です。

 そこには、JRAで活躍する荻野琢真騎手の写真と共に(これがまた、いい表情なんだなぁ)、荻野琢真騎手と管理する岡田稲男調教師の絶好のコメントが掲載されています。

 以下はその内容記事です。
Q:調教に乗った印象はどうですか?
A: (荻野)跨る前はとにかく大きな馬だなと思いました。背が高くて、しっかりと筋肉がついて幅がありますね。少し硬そうなイメージだったのですが、いざ乗ってみると背中が柔らかくて使い方もうまい。キャンターを始めるとさらにその乗り味の良さを感じることができました。見ためとのギャップに驚きです。

Q:スーパーバレリーナの産駒はスピードタイプが多いようです。
A: (荻野)今朝は坂路で16〜17秒のキャンター2本というメニューでしたが、いいスピードを持っていますね。気持ちが前向きで自分からグイグイ進んで行く感じです。でも、2本目は先行する2頭を追いかける調教を行いましたが、行きたがるようなところもなく後ろでジッと我慢していました。スピードを活かす競馬もできるし、ある程度距離が延びても十分対応できそうです。

Q:仕上がりも進んできました。
A: (岡田)前回見たときよりも走り方がよくなっているし、力強さもでてきているね。今の状態ならば8月下旬か9月初旬には栗東へ連れていっても大丈夫そうだね。
(荻野)性格も大人しくてすごく乗りやすいですよ。大きな馬だけど無駄肉がついている感じではないですし、仕上げるのにはあまり時間は掛からなそうです。

Q: 馬名はオペラ座バレエ団の上位階級(プルミエ・ダンスール)から名付けられました。
A: (岡田)名前のとおり、競馬場で主役を演じるだけの素質はあると思いますし、厩舎一同しっかりサポートしていきたいと思います。
(荻野)チャンスがあればぜひ乗せてください。お願いします。
 もう、いかにも走りそうと言わんばかりの誇大?広告に私も騙されてみたくなりました。友駿ホースクラブが良く使う”タップダンスシチー級”という表記には騙されませんが、キャロットクラブは意外に堅実で、あまり自信のないものを奨めないと私個人は思っています。

 ですから、この会員誘導情報に振り回されて”アホ”だったと笑われるも良し、本当にそれなりに走って万々歳になるのも良しと思いました。

●近況も良く故障もない

 募集当時の2008年9月から約1年経ちましたが、大きな故障もなく、左前脚の球節に幾分腫れが見られるようになったものの順調と言える部類でしょう。

 以下は7月31日のクラブHPのプルミエダンスールの近況です。


900m屋内坂路コースでハロン15〜17秒のキャンター2本を基調に、週1回はハロン14秒を計時しています。すこぶる順調で、ペースを速めても手ごたえは抜群です。さらなる良化が望めそうなので、これからもしっかり鍛えていきます。


 募集開始から1年経って、骨折した馬やノド鳴りが出て来た馬、順調に調教ができなかった馬やまだまだデビューまでかかりそうな馬、全く成長していない馬など様々いる中で、プルミエダンスールの順調さはありがたいものです。それも今回購入を決めた1つの大きな理由です。

●プルミエダンスールのほっさん評価

 では、そのプルミエダンスールを詳しく分析しましょう。

 父   キングカメハメハ  アーニングIDX 1.96 評価 A−
 母   スーパーバレリーナ  未勝利         評価 E
 母父  Storm Bird                    評価 B−
 兄   シングルプレイヤー  2勝           評価 C
 生産牧場 ノーザンファーム              評価 S
 調教師 岡田稲男                    評価 C

 馬体                            評価 B−

 総合評価 2.17 評価 C


 父キングカメハメハは、上記「種牡馬キングカメハメハの評価」のところで詳しく分析しておりますので、そちらをご覧ください。

 母のスーパーバレリーナは加国産のマル外馬として、また名種牡馬Storm Birdの産駒として、かなり期待されつつ栗東の名門・池江泰郎厩舎に入厩しましたが、結局4戦勝ち切れずに、未勝利のまま血統を評価され繁殖に入りました。
 その4戦の内容は初戦の新馬戦が芝1000mで勝ち馬からコンマ6秒差の2着。2戦目からは人気はするものの、13着、6着、16着と成績は奮いませんでした。
 私ほっさんが第一次募集の際に、この馬に見向きもしなかった大きな要因の1つがここにあります。

 母父のStorm Birdは、日本では重賞勝ちの超良血馬スキーキャプテンが代表産駒になります。当時はスキーキャプテンを見て、凄い馬が来たものだと思ったものです。BMS評価は「B−」で日本でもなかなかの成績を残していると言えるでしょう。また今年2歳の世代では2009年8月26日現在BMSとして全体の14位で1900万円を稼いでおり、1頭平均は475万円とかなり優秀です。

 兄弟は初年度産駒のシングルプレイヤー(父アフリート)が2勝して1875万円の本賞金を稼いでいるのが最高ですが、この馬引退前は勝利しており、まだまだ勝ち上がっていた可能性があります。要するに故障で引退を余儀なくされた馬なのです。
 しかし、そこからの産駒は鳴かず飛ばずで地方ですら地味な戦績です。ここに私ほっさんが第一次募集の際に、この馬に見向きもしなかった大きな要因の1つがあります。
 本来、母の成績が芳しくなく、産駒も走っていないということであれば、まず購入しない私ほっさんですが、信頼できるキャロットクラブが売れ残っている馬の中で一押ししていることと、背中を知る荻野琢真騎手がプロとしてこの馬を評価していること、その特集記事を見てなんとなく欲しくなりいろいろと調べた結果、1つ上の姉レインボーマリーン(父サクラバクシンオー)の存在が私の購入意欲を後押ししました。
 レインボーマリーン新馬戦6着でしたが2番人気と評価されていたこと。そして、9番人気ながら好時計でダート1400mを快勝していること。そして0歳時に2006年セレクトセールで1785万円もの値段がついたことです。
 単純に考えて1つ違いの姉レインボーマリーンは父サクラバクシンオー(種付料400万円)、プルミエダンスールは父キングカメハメハ(同500万円)で、金額的にそう変わりませんし、レインボーマリーンは牝馬ですがプルミエは牡馬で募集価格は1800万円です。”価格的にも高くはないかぁ”と私の購入ポイントが上昇しました。

 生産牧場のノーザンファームは、日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップクラスです。

 預託厩舎は岡田稲男厩舎で、開業8年目の48歳と若くエネルギーに満ち溢れており、昨年は年間29勝、今年も8月26日現在19勝と昨年同様30勝に近いペースで、その手腕は間違いありません。
 また、厩舎に聖水を使用した加湿器を設置するなど馬の体調管理にも多くの神経を注いでおり、その効果もありノド鳴りの症状のある馬は見当たりません。
 調教はスパルタで厩舎の大将格シルクネクサスやオープン入りは確実視されていた愛馬ステップシチーを共に屈腱炎で長期休養させるなど、やり過ぎてしまう面もありますが、他の一流厩舎と比較すると所属馬の血統は明らかに見劣り、鍛えて強くするしかそれらの馬と互角に渡り合う事はできません。ですから、故障と紙一重なのは仕方がない気がします。
 厩舎の活躍馬でオープンや準オープンで好走しているシェーンヴァルトやスピリタスも正直言って超良血という馬ではありませんが、鍛えて素質を開花させ、好成績を残しています。
 また、使う騎手も武豊・岩田康誠・安藤勝己・四位洋文・デムーロ・小牧太・福永祐一・北村友一・池添謙一 各騎手など関西のリーディングの上位騎手を多用し、常に期待が持てます。
 私はステップシチーとペルシステンテを管理していただいていますが、つい先日なかなか結果を残せなかった私ほっさん初の高額購入馬ペルシステンテが未勝利戦で2着というところまで漕ぎ着けました。未勝利戦は勝ち切れないかも知れませんが、そこまで3戦7、8、8着と低迷しているにもかかわらず4戦目は一流の福永祐一騎手を乗せていただき、また追い切りの良さがレースに出ないことから馬具を工夫するなど(どちらかと言えばノーザンファーム空港牧場の功績も大きいですが)、馬主を納得させてくれる安心感があり、ここに預託して走らないのなら仕方がないなと思える優良厩舎です。
 私がプルミエダンスールの購入に至った大きな理由の1つは預託厩舎が岡田稲男厩舎だったことです。また、最悪前走2着だったペルシステンテが勝ち上がれなかった場合、この馬で夢の続きを見たいと思いました。

 馬体は第一次募集時の評価は「B−」と好馬体の多いキャロットクラブ募集馬の中では極めて低く、私の中ではイマイチでした。走る推進力を生みだすのに大切なクビが細く、またクビ差しの角度が高い気がしました。またさほど筋量もなく、繋ぎは高くダート向きでクッション性も低いことから故障のリスクも考えられました。飛節も小さく末脚も疑問でした。
 普通なら買わない馬体の馬ですが、特筆すべきは当時460キロ程度だった馬体が、2009年8月14日現在520キロと大きく成長しているところです。


写真は2009年8月14日クラブホームページに掲載されたもの。

 上記の最新の写真を見て、クビの太さは随分太く逞しくなったと思います。また筋量も増え、皮膚も薄く健康そうです。クビ差しの角度は高く、短距離感は否めませんが、元々父キングカメハメハもスプリンターやマイラーの産駒がほとんどで、スーパーバレリーナの産駒も短距離でしか結果を残していません。ですから、この馬でクラシックという馬ではないでしょう。しかも、繋ぎが立っておりダート向けですから、ダートの1200m辺りが主戦場になるのではないでしょうか。本音は芝の1200mが走れれば最高なんですが。募集馬カタログでは気性的に中・長距離を中心として活躍が・・・とありますが、私はそこは疑問です。

 ただ、私は距離は短距離向きと思うのですが、荻野琢真騎手が”ある程度距離が伸びても十分対応できそうです”と言ってしまっているので、自分のアマの目よりもプロの目を信じ、マイルくらいの好走を期待します(笑)。


 総合評価の2.17という数字は、母の成績と産駒の成績で相当落ちていますし、私個人はその程度と思っていますが、クラブや騎手などプロがいいというので信じてみようと思います。

 というわけで、走れば「ふーん、なるほど」と感心し、走らなければ「キャロットクラブは残口を吐く為に、会員を煽動するのか」と勝手に憤り、また荻野琢真騎手も「クラブから言われて断れなかったにせよ、適当なことを言うな」と心の中だけで叫びます。

 まあ、今現在キャロットクラブを深く信用している私ほっさんです。おそらくプルミエダンスールはクラブや荻野琢真騎手が評価するように走り、期待に応えて(期待と言ってもダートで3勝すれば、私としては万々歳)くれることでしょう。

 デビュー戦が楽しみです。以降、何か情報が入り次第更新させていただきます。ご一緒の保護者の方、よろしくお願いいたします。

 頑張れ!!プルミエダンスール!!

これ以降は9月28日に作成

●ついにグリーンウッドへ移動

 募集終了と同じ8月31日のプルミエダンスールの近況報告では、

蹄叉を気にする素振りを見せたため、ウォーキングマシン運動で様子を見ています。

 と特集にありました8月下旬から9月上旬に入厩できるといった岡田稲男調教師のコメントを全否定。長期化が懸念されましたが、本日9月28日の近況では近々栗東近郊の育成場まで移動できるようです。

 以下は9月28日に更新されましたクラブHPのプルミエダンスールの近況報告です。


屋内坂路コースでハロン15〜17秒のキャンター1本を基調に、週2日は登坂本数を2本に増やして行っています。10月1日にグリーンウッドへ向けてNF空港を出発する予定です。「坂路調教を再開したあとも蹄に問題はありません。もとよりいい動きを見せていた馬ですし、期待を持って送り出せます」(空港担当者)


 というわけで、10月1日にノーザンファーム空港牧場を出発し、デビュー前の本格的な調教に移るべく栗東近郊のグリーンウッドに移動します。ここまで来れば、早ければ1か月程度で栗東入厩、そこからゲート試験と強い調教を積んで更に1か月後あたりにはデビューできるのではないでしょうか。

 期待を持って送り出すという空港担当者のコメントが嬉しいですね。

これ以降は10月6日に作成

●グリーンウッドに到着

 クラブHPによりますと、プルミエダンスールは予定通り10月1日にノーザンファーム空港牧場を僚馬フォルトシュリット(父キングカメハメハ)と出発し、同2日に山元トレセンに到着。同3日に栗東近郊のグリーンウッドに到着しました。

 しかし、10月6日にいきなり不安コメントです。以下は10月6日に更新されたクラブHPでのプルミエダンスールの近況報告です。


常歩運動を行っています。「両前の蹄の形があまり良くないのですが、牧場でも乗り込むのに特に問題があったわけではなかったとのことですので、装蹄師さんにしっかり調整してもらっています。他の部分に影響が出ないよう、スタッフ間でも気をつけながら進めたいと思います」(GW担当者)


 というわけで、両前の蹄の形が良くないそうで、そんなこんなで大量に売れ残っていたのでしょうね。ノーザンファームではいい動きだったようですし、変な形でも走ればいいと思います。また、上記に掲載しましたように、自分で走るという確信の元に購入した馬ではありませんし、とにかく8月末のクラブと特選情報とやらを信じることにします。

 ここまで来れば、馬房の都合でいつ栗東トレセンに入厩になっても不思議ではありませんし、なんとか年内にはデビューしたいですね。

これ以降は2010年2月15日に作成

●2月20日に栗東トレセンに入厩予定

 キャロットクラブ公式HPによりますと、プルミエダンスールは2月20日に栗東トレセンに入厩する予定だそうです。まだ予定の段階ですが、嬉しいですね。昨夏にでも入厩するかと思っていた馬ですから、かなり待ちました。

 そうこうしている内に同じ父キングカメハメハの産駒ローズキングダムとアパパネが2歳GTを連覇。一躍注目種牡馬にのし上がりました。同じ世代として期待しちゃいますね。

これ以降は2010年2月18日に作成

●検疫の都合で予定より一日早く、19日に栗東トレセンへ入厩する予定だそうです

 17日に更新されましたクラブ公式HPプルミエダンスールの近況では、検疫の都合で予定より一日早く、19日に栗東トレセンへ入厩する予定とのことです。

 1日でも早くなるのは嬉しいですね。何せ待ち望んでいたわけですから。

これ以降は2010年2月19日に作成

●栗東トレセンに入厩しました!!

 19日に更新されましたクラブ公式HPプルミエダンスールの近況では、予定通り19日に栗東トレセンに入厩したとのことです。

 これから、馬名登録され、ゲート試験合格を目指して行くわけですが、なんとか新馬戦に間に合って欲しいものです。

 とにかく楽しみです。

これ以降は3月1日に作成

●馬名登録されました!!

 2010年3月1日にプルミエダンスールは馬名登録されました。これで詳細な追い切り情報や入厩・放牧情報が入って来ます。

 肩の出が悪く、どうやらゲート試験を合格したら、また放牧に出されそうですが、取りあえず、一歩ずつ前進している感じです。

これ以降は3月5日に作成

●ゲート試験に合格しました!!

 3月3日のクラブ公式HPでのプルミエダンスールの近況は以下の通りでした。


3日はゲート練習を行いました。「依然として肩の出には硬さが残り、ペースを上げていくには不安が残る状態ですが、ゲート試験まで進める分には問題ありません。普段の調教ではなるべく体全体を使って硬さをほぐすように心がけています。来週まで練習をしていけば、試験を受けるメドも立ってくると思います」(岡田師)


 とにかく、肩の出に硬さがあるので、ペースを上げて行くことはできず、再来週あたりにゲート試験を受けて合格したら放牧へ出すというように受け取れる内容でした。

 それが、本日(3月5日)臨時の近況更新があり、金曜日なので、もしかしたらゲート試験を受けたのかな?と思って見てみると、案の定そういった内容でした。


5日はゲート試験を受け、無事合格しました。「4日の練習を見る限り、駐立やスタートは問題ないレベルでしたし、ちょうど他に受ける僚馬が2頭いたので、今朝試験を受けました。2回目はかなり中で待たされたのですが我慢できていましたし、スタートも水準程度で無事合格しました。日曜あたりから時計を出していく予定です。グリーンウッドでもかなり長い期間乗り込んでいましたし、今開催中にデビューさせたいですね。除外も考慮して、週末の動き次第では来週から登録することも検討します」(岡田師)今後の状態次第では、13日の阪神競馬(3歳新馬・ダ1800m)もしくは14日の阪神競馬(3歳新馬・芝1600m)への出走も検討します。


 ゲート試験に一発で合格!!しかも、なんとか新馬戦に間に合わせるように状態次第では来週から登録(おそらく除外の権利がないので除外)していくようです。

 来週は除外だったとしても、再来週の新馬戦最終週には間に合うかも知れません。取りあえずデビューして欲しいですね。

これ以降は3月10日に作成

●気になる出馬想定表(3月13日 阪神5R)

出馬想定表 3月13日 阪神5R 3歳新馬 ダート1800m 全20頭
馬名 予定騎手 追い切り
イザベルドスメーン 藤岡佑介
エーシンブルパップ 和田竜二
エピックジャーニー 四位洋文
エムアイボニータ
オーミファンタジー 畑端省吾
カローラー
シーアリオス
シェリー
シゲルノブナガ
スズカスパイカー 南井大志
ダイシンボーイ
テーオーマックス
トウカイパラダイス 川須栄彦
フーカットザチーズ 福永祐一
フェデラリスト 鮫島良太
フェロダークベイ
プルミエダンスール
ミラクルバレー
メイショウオーレ 中村将之
ローレルフルーヴ

 フルゲート16頭のところに20頭が想定されております。プルミエダンスールは除外の権利がなく出走は微妙です。除外されて来週と言う方が出走態勢的に良いと思います。いくら牧場で乗り込んで来たと言っても、明らかに追い不足ですから。

 昨年除外の権利獲りが天文学的な確率で当選してしまい、出走して散々だった同じ岡田稲男厩舎のペルシステンテの悪夢が蘇ります。

●阪神ダート1800mコース解説

スタート地点は正面スタンド前直線の右。スタートしてすぐに上り坂がある。1コーナーまでの距離は303m。京都のダ1800mよりも若干長めだが、1コーナーまでの主導権争いは厳しく、外からも先手を奪いたい馬が殺到。前へ行きたいのに内枠で出脚が悪いと、詰まって位置取りが悪くなる。ちょうど京都ダ1800mとは対照的に1枠の成績が最も悪く、大外枠が最も良い。少頭数だとあまり関係ないが、多頭数になると逃げ、先行馬は中〜外枠の方が競馬がしやすい。脚質は基本的には先行有利だが、クラスによってまちまち。条件クラスでは前へ行った馬がそのまま押し切る競馬。
 特にブライアンズタイム産駒の逃げ、先行馬が非常に強いのが特徴
 オープンクラスは、展開次第だが差し馬が来ることが多い。派手な大外一気、マクリが決まることも。しかし、京都ダ1800mより癖がなく、各馬力を発揮しやすい条件。

有利な枠順 多頭数は外
有利な脚質 先行
ポイント ブライアンズタイム産駒、中距離実績
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンスの2頭が断トツ
連対騎手ベスト 武豊、岩田康誠、四位洋文、藤田伸二、安藤勝己
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分56秒4 1分55秒6 1分56秒3
2歳未勝利 1分56秒6 1分54秒7 1分56秒2 1分53秒2
2歳500万 1分55秒8 1分53秒5
3歳新馬 1分56秒6 1分56秒1 1分55秒7 1分54秒2
3歳未出走 1分56秒2 1分56秒4 1分56秒1 1分54秒1
3歳未勝利 1分55秒6 1分55秒2 1分54秒4 1分54秒2
3歳500万 1分54秒1 1分53秒8 1分52秒7 1分52秒6
古馬500万 1分54秒0 1分53秒3 1分52秒9 1分51秒9
古馬1000万 1分53秒1 1分52秒4 1分51秒9 1分51秒4
古馬1600万 1分52秒2 1分51秒1 1分50秒7 1分49秒8
古馬オープン 1分51秒6 1分50秒5 1分49秒9 1分51秒5

これ以降は3月11日に作成

●追い切り後に右前の繋のあたりが、ぼんやりと腫れて今週(3月13日)は回避

 3月11日に更新されましたキャロットクラブ公式HPプルミエダンスール近況によりますと、


「今朝の追い切り後に右前の繋のあたりが、ぼんやりと腫れてしまいました。皮膚炎のような症状なので大きな問題はありませんが、念のため今週の競馬は取りやめます。坂路での追い切り自体は、まだ手ごたえは一杯ではありませんし、馬場が悪くなってくる時間帯だったことを考えればまずまずの動き、時計だったと言えます。乗り込んで体はだいぶ仕上がっていたので、使ったあとの良化も見込んで今週の競馬を予定していましたが、このひと追いでさらに良くなるでしょうし、回避はかえってプラスに出るかもしれません。ある程度長い距離がいいと思いますから、未勝利戦でのデビューも検討しています」(岡田師)13日の阪神競馬(3歳新馬・ダ1800m)は回避し、20日の阪神競馬(3歳新馬・芝1800m)もしくは同日の阪神競馬(3歳未勝利・ダ1800m)、21日の阪神競馬(3歳未勝利・ダ1800m)のいずれかに出走を予定しています。


 とのことで、今週の出走は見送られました。私も昨日お話したように回避はプラスだと思います。

これ以降は3月17日に作成

●追い切り情報(3月17日更新)

3月3日 栗東坂路  良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.8
3F 44.2
2F 30.0
1F 15.5


3月11日 栗東坂路 重馬場 稍一杯に追う
1回
助手
4F 55.3
3F 40.7
2F 26.9
1F 13.6
テーオーマックス(3歳新馬)馬なりに0.1秒先行同入


3月17日 栗東坂路 重馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 55.4
3F 40.2
2F 26.4
1F 13.1
ショウナンカガリビ(3歳500万下)馬なりに0.3秒先行クビ遅れ
 3月3日、15−15で追われました。肩の出が硬くゲート試験まで(その後放牧)という寂しい状態ですが、とにかくまずはゲート試験に合格して欲しいですね。

 3月11日、出走に向け強めに追われましたが、追い切り後に右前の繋のあたりが、ぼんやりと腫れて今週は出走回避となりました。動きもまだまだ重たいですし、脚の腫れは気になりますが出走回避は大歓迎です。

 3月17日、たいしたことのない動きです。追い切りから素質馬(エスポワールシチーやステップシチー)を見抜いた私ですが、プルミエのこの動きは未勝利クラスの勝ち負けもイメージできません。
 ただ、まだ太め残りで、2週続けて一杯に追われており、この順調さは嬉しいですね。がらり一変があっても不思議ではありません。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。動きだけなら「C」評価。2週続けて一杯に追われていることを評価してワンランク上の評価にします。

●気になる出馬想定表(3月20日 阪神2R)

出馬想定表 3月20日 阪神2R 3歳未勝利 ダート1800m 全18頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
10 アースフォリア 松山弘平  2/27 未勝利 阪神ダ1800 16 14 15
14 ウインドスピード 高倉稜  3/07 未勝利 阪神ダ1400
14 エリモアーティスト 佐藤哲三  3/06 新馬 中山ダ1800 10
10 キョウワシャドー 黒岩悠  2/28 未勝利 阪神芝1800 11 16 14 10
シゲルサコン 木村健  3/06 未勝利 阪神ダ1800 16 11 14 10 10
14 ジーワンボーイ 熊沢重文  3/07 新馬 阪神芝2000 15 11
ジョープライド 角田晃一  2/28 未勝利 阪神ダ1800 10 14
スズカコネクション 武豊  2/13 新馬 京都芝2000
スペクタビリス 福永祐一  2/27 新馬 阪神ダ1800
14 ダンツペリオッド 小林徹弥  3/07 未勝利 中京芝2000 14 14
トウケイウッドマン 幸英明  3/07 未勝利 阪神ダ1800
14 ナムラアンカー 小林徹弥  3/06 未勝利 阪神ダ1800 10 12 10
ナムラウォーリアー 小林慎一郎  1/31 未勝利 東京ダ1600 13 13
プルミエダンスール 初出走 B−
10 ムンキンナンティ 松田大作  2/28 未勝利 阪神ダ1800
10 メイケイオーシャン 渡辺薫彦  2/28 未勝利 阪神ダ1800 10 10 11 10 15
メイショウトシイエ 池添謙一  2/27 新馬 阪神ダ1800
ヤマニンブースター 岩田康誠  2/20 新馬 京都ダ1400

左端の「優」は優先出走権を持つ馬。 数字は優先出走順位。初出走のプルミエダンスールは優先出走権持ちの次に出走の権利があるために出走は確定。

●騎手は小牧太騎手

 今回のプルミエダンスールの鞍上は小牧太騎手です。元園田のトップジョッキー。地方時代は7つ年下の岩田康誠騎手がライパルで、ほとんどすべての年で小牧太騎手の成績が上回っていた。中央では2年あとに岩田康誠騎手が移籍してくると、立場は完全に逆転。

 小回りのダート向きの騎乗スタイルを中央に持ち込んだのが失敗だったと言われている。JRA移籍後は移籍前より下手になっていると陰口を叩かれる事が多く、事実私もそう思っていた。特に1番人気での朝日杯のペールギュントの乗り方は酷かった。

 ダイタクバートラムでは同じようなミスを犯し、しかもミルコ・デムーロ騎手に乗り代わった途端に圧勝されるなど与えられたチャンスを生かせなかった。騎乗機会の多かった橋口弘次郎厩舎の馬でも上村洋行騎手(ペールギュントなど)や藤岡佑介騎手(ローゼンクロイツなど)に委ねられるケースが増えた時期もあった。

 ただ、2009年にはローズキングダムでの朝日杯フューチュリティステークスJpnT勝利をはじめ橋口弘次郎厩舎所属馬で重賞を4勝するなど、最近は重要な場面での起用が増えている。

 つながりの深い厩舎は橋口弘次郎厩舎の他に、岡田稲男厩舎、羽月友彦厩舎、谷潔厩舎などがある。


 2008年は68勝、2009年は75勝と昨今は成績も安定。中央移籍当初のような不安はない。

 私ほっさん愛馬とは同じ岡田稲男厩舎のステップシチーで1度(2番人気4着)、ペルシステンテで1度(8番人気7着)、そして嶋田功厩舎のディヴァインシチーで1度(1番人気1着)騎乗していただいている。

 人気通りの騎乗で大崩れすることもないが、あっと驚く結果もない。今回も人気通りなら満足。もっとも、圧勝してプルミエがダービーに向かうようなことがあっても、小牧太騎手はローズキングダムに乗るだろう(笑)。

これ以降は3月18日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 3月20日 阪神2R 3歳未勝利 ダート1800m 全12頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ウインドスピード 高倉稜  3/07 未勝利 阪神ダ1400
エリモアーティスト 小林徹弥  3/06 新馬 中山ダ1800 10
キョウワシャドー 黒岩悠  2/28 未勝利 阪神芝1800 11 16 14 10
ジーワンボーイ 熊沢重文  3/07 新馬 阪神芝2000 15 11
ジョニーガンバ 藤岡康太  3/14 未勝利 中京ダ1700 15 14 13 14 16 13
ジョープライド 川田将雅  2/28 未勝利 阪神ダ1800 10 14
スズカコネクション 武豊  2/13 新馬 京都芝2000
スペクタビリス 内田博幸  2/27 新馬 阪神ダ1800
ナムラウォーリアー 渡辺薫彦  1/31 未勝利 東京ダ1600 13 13
バンブーカカ 鷹野宏史  3/13 未勝利 中京ダ1000 14 10 16 14
プルミエダンスール 小牧太 初出走 B−
ムンキンナンティ 丹内祐次  2/28 未勝利 阪神ダ1800

表中「」は出馬想定段階ではいなかった馬。


 想定段階で載っていた前走16番人気7着の不気味なアースフォリア、前走8番人気5着で優先出走権を持つトウケイウッドマン、前走新馬戦5番人気3着と強敵と思われたメイショウトシイエ、前走16番人気も2着と激走し優先出走権のあったシゲルサコンなどがこのレースを回避しました。

 また、増えた馬は前走大敗の連闘馬で正直数に入れないでいいような弱面。プルミエダンスールはメンバーに恵まれた感があります。

●ほっさん予想

ウインドスピード

 ここ5戦はすべて4着から6着。安定勢力だがパンチ不足であることは否めない。また勝ち馬からは毎度0.9秒以上差があるなど着以上に負けている。

 しかし、追い切りはいい時計で走っており脚力は確か。このメンバーなら。

エリモアーティスト

 前走の新馬戦は勝ち馬から3.2秒差でいいところなし。鞍上も佐藤哲三騎手から小林徹弥騎手に。それで上昇するとは思えない。

 追い切りも前走と変わらない。叩き2走目で少しは走るかも知れないが、前走の負けっぷりから大きな前進は望みづらい。

キョウワシャドー

 ここまで芝で3戦して全て二桁着順。そこでダートへ矛先変更。芝の内容からもいきなりは考えづらい。

 中1週にもかかわらず中間に時計がないことも大幅マイナス。

ジーワンボーイ

 名前はGT級だが前走の新馬戦はブービー負け。どうしようもない。

 追い切りは水準級。

ジョニーガンバ

 新馬戦は武豊騎手で2番人気も13着大敗。勝ち馬から3.5秒の大差だった。そこから5戦、最高でも勝ち馬から2.6秒差と全く競馬に参加できていない。

 先週のブービー負けから出走可能だったので連闘するが無駄だろう。

ジョープライド

 ご存じ昨年のNHKマイルGTの勝ち馬ジョーカプチーノの半弟。

 前走は角田晃一騎手の引退の日に調教師からの勝ち星の贈り物だったが、惜しくも勝ち馬から0.1秒差の2着。当然今回も最有力候補。

 前走は追い切りの動きが悪いにもかかわらず2着。今回もいい動きとは言えないが、前走前よりも動いており、消す要素は見当たらない。

スズカコネクション

 前走の芝の新馬戦は武豊騎手で8着。勝ち馬から3.3秒差と全く競馬にならず。よって今回ダートへ。それでも・・・。

 追い切りは終いの脚が上がっており、力の要るダートは不安。

スペクタビリス

 キャロットクラブの所属馬で募集総額は1400万円とプルミエダンスールより(1800万円)定額。しかし前走の新馬戦は1番人気(4着)。その前走の新馬戦の勝ち馬は友駿ホースクラブのブリリアントシチー(募集総額1200万円)。時計はかなり遅い決着だった。

 金額通りだとプルミエダンスールの圧勝?でしょうが、実際はこちらが人気の中心。プルミエは5番人気あたりなのだろう。

 追い切りは素晴らしい時計で、併せ相手は走る馬なので遅れを取ったが問題ない。ジョープライドと2強の様相。

ナムラウォリアー

 前々走は勝ち馬からクビ差の2着。そこで前走は1番人気だったが13着と大敗。走破時計からは前々走はレベルを疑うべき。

 追い切りの動きも重く、併走馬にも遅れている。しかし、今回は相手が軽く地力では上位なので。

バンブーカカ

 血統も地味なら着も新馬戦から14着、16着、14着とどうしようもない。前走の大敗から出走ができるということでの連闘だが、一変するはずもない。

プルミエダンスール

 初出走。追い切りの動きは冴えず、直前まで肩の出が悪いと言われデビューもここまで伸びた。

 既走馬相手にいきなりも不利なら順調さを欠く調整もマイナス。

 常識的には6番人気6着くらいか。

 先週圧勝したトゥザグローリーのように、まだダービーは諦めていないと言って欲しい(笑)。

ムンキンナンティ

 前走6着と徐々に良化。それでも勝ち馬からは1.1秒差の凡時計。

 追い切りもまあまあ。このメンバーなら掲示板くらいは。
ジョープライド
スペクタビリス
ウインスピード
ナムラウォリアー、ムンキンナンティ
 上位2頭の力が抜きん出ており、あとは上記3頭が少し力量が上と見ます。プルミエダンスールはその次点でしょう。しかし、既走馬相手にもっと負けるかも知れませんし、逆に2週に続けて一杯に追われている順調さから一変する可能性もあります。

 走ってみないとわかりませんね。

これ以降は3月19日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「小波乱」


予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬
ウインドスピード △△ △△
スペクタビリス
プルミエダンスール
ムンキンナンティ
スズカコネクション
ジョープライド
ナムラウォーリアー △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ジョープライド 2.4
スペクタビリス 3.4
ナムラウォーリアー 5.8
ウインドスピード 8.5
スズカコネクション 8.6
ムンキンナンティ 13.1
プルミエダンスール 20.0
以下34倍以上省略

デイリー馬三郎

予想印

◎ スペクタビリス
○ ジョープライド
▲ スズカコネクション

以下省略

プルミエダンスールは無印


見解

 「前走の◎スペクタビリスは、いかにも大型馬の初戦といったレースぶり。叩いた効果は相当で、一変に期待。切れ味で勝る〇、初砂魅力▲が次位を争う。」

●各陣営のコメント

プルミエダンスール

 「傷腫れで1週延ばした影響はない。ただ、まだ余裕があるし、使いつつ良くなりそうです。」(岡田稲男調教師・デイリー馬三郎)

 「先週の追い切り後にぼんやりと腫れた右前の皮膚炎は治まって、熱も上がらず平常に戻りました。17日は遅い時間帯の追い切りだったので時計はそれほどではありませんが、1本余計に追い切りができたのは良かったと思います。まだ馬体も500キロ余りと多少余裕がありますし、まずは競馬を覚えるためのレースになると思いますが、調教の動きはしっかりしていますからしっかりと走れるでしょう。未勝利戦でのデビューになりますが、適性を考えると中距離のダートが一番いいと思います」(岡田稲男調教師・キャロットクラブ公式HP)

スペクタビリス

 「前回のようなヨーイドンの競馬では対応し切れない。もう少し平均的な流れになれば。」(野中賢二調教師・デイリー馬三郎)

 「先週少しトモに疲れが出ましたが、やはり一過性の筋肉痛ですぐに症状は治まりました。17日は併せてしっかり追い切りましたが、相手が走りすぎて遅れはしたものの、これだけの時計が出れば問題ないでしょう。体を持てあましていたのが徐々に動けるようになり、気持ちも乗ってきている感じがしますね。初戦よりもゲートを出てくれれば小細工せずにレースができますし、いい結果が出てくれると思います」(野中賢二調教師・キャロットクラブ公式HP)

●残念ながら仕事で現地に行けません

 想定段階ではそれなりにメンバーも揃っており、かつ初出走という不利があることから、またプルミエダンスール自身の追い切りの動きもたいしたことがないことから8番人気8着あたりと予想していた私ほっさんですが、有力馬が続々とこのレースから去り、実に手薄なメンバーでかつ頭数も12頭と手ごろになりました。

 こうなると、俄然勝ち負けの期待が高まり、現地で口取りの権利を持って応援に行きたいところですが、残念ながら当日は仕事で応援に行けません。

 残念ですが、今回は優先出走権を確保してもらって、次走の勝ち負けのかかる一戦を現地で応援という青写真を描いています。

これ以降は3月20日に作成

●レース 

 プルミエダンスールのスタートは上手くなく1馬身ほど遅れをとります。そこから二の脚も遅く最後方に。これだけの弱面で最後方とは・・・。

 はっきり言って映像では後ろ過ぎて映っていません><のでよくわかりませんが、上がり41.3秒と後方追走にもかかわらずまったく伸びずに10着入線。

 後ろの11着12着は11着入線の鷹野宏史騎手騎乗のバンブーカカ(12番人気)が藤岡康太騎手騎乗のジョニーガンバ(11番人気)を妨害(そりゃ酷いものでした)したために降着。鷹野宏史騎手は開催4日間の騎乗停止になりました。鷹野宏史騎手は関東所属の騎手ですが、この日は関西に2鞍乗りに来て共に12着(12番人気と14番人気)。これで騎乗停止になっていたら、本当に何をしに関西に来たのかわかりません。

 そのおかげで酷い内容のプルミエダンスールですが、シンガリとブービーは免れました。

●時計の評価

 勝ち馬でさえ1分55秒9良馬場と過去10年間のこのクラスの平均勝ち時計よりも遅い凡時計なのに、そこから4.3秒も離されたプルミエダンスールの時計はもはや論ずるところでもないでしょう。まあ、正直がっかりです。

これ以降は3月22日に作成

●レース後の騎手・調教師のコメント

プルミエダンスール(10着)

 「既走馬相手の初戦ということもありますが、まだ走り方が分かっていないという印象でした。スタートでもポンと上に跳ねるような感じでしたし、砂を被って逃げ腰になっていましたからね。ただ、乗り味はいいし、いかにも使って変わってきそうですよ」(小牧太騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「歩様に硬さがあり、ビッシリとは仕上げていない状態でしたし、後方からのレースになったのは仕方ありません。それでも最後の直線ではしっかりと伸びる格好をしていましたし、実戦を経験して得たものは大きいですね。間隔をあけないと出走が難しいので一度リフレッシュさせますが、使って良くなりそうな手ごたえもありますし、放牧先でも体を緩めないように調整してもらいます」(岡田稲男調教師・キャロットクラブ公式HP)

これ以降は3月31日に作成

●今後の展望

 仕上がっていないものを無理に出したということは調教過程を見ても明らかですが、それでも負け方が酷すぎます。もっと上位に喰らいついての10着なら期待もできるでしょう。いいところがなさすぎます。

 次走大型馬の叩き2走目ですが、ガラリ一変までは考えづらいですね。徐々に時計を縮めて夏に未勝利脱出というのならわかりますが、成長力が疑問視されるキングカメハメハ産駒。今勝たないでいつ勝つの?と思ってしまいます。

●最後に

 なんだほっさん、見る目がないなぁと言われるでしょう。結果がこれですし、確かに私が購入した愛馬です。否定はしませんが、上記2009年8月26日にこの馬の購入に対する私の意見は全て書いています。この馬は昨夏キャロットクラブ”イチオシ特選2歳馬情報”なる大特集の信憑性を確かめる為に購入した馬です。結果?見てお分かりの通りです。

 当然ですが、私がキャロットクラブに対する売れ残り馬のコメントを信用しなくなってしまったことは理解していただけるでしょう。同様のパターンでボンヌシャンスの08も近況コメントが素晴らし過ぎるので他力本願で購入しましたが、失敗しそうな気がしてなりません。
 もちろん、これからも”イチオシ特選2歳馬情報”は無視するでしょう。


 このスーパーバレリーナの07は2歳夏の募集締め切りの直前まで関西の牡馬にもかかわらず残口表示が出ないなど、多くの方に見向きもされない馬でした。もちろん、私も存在すら忘れているような馬でした。それら理由は今回の走りが証明していますが、クラブとしてもこの走らなさそうな馬を維持管理費を払って管理するのは大変と判断されたのでしょう。

 調教師や当時調教をつけてくれていた荻野琢真騎手まで巻き込んでの大々的なイチオシ特集を組みかなりの数を強引に売り捌きました。もちろん、買うのは我々会員です。全ての責任は購入者にあるので走らなくても仕方ないのですが、当時の私のようにキャロットクラブなら誠実で信用できると安心していた私のような会員を失望させる誇大広告であり、大変残念に思います。

 走る走らないよりも、募集締め切り当日に不安部分を発表し、すぐに入厩どころか2月末まで入厩できなかった事実に疑問を抱きます。


 今から考えれば、本当に走る馬なら無理に売り捌かなくても利益が出ますから、残口はクラブ所有にしていればよかったわけですし、赤字になるおそれがあるので誇大広告で売り捌くしかなかったのでしょう。

 しかし、自分のところの会員に対してその姿勢でいいのか。


 いろいろと考えさせられる今回の一件でした。


 もちろん、岡田稲男師が中途半端な状態で出走させたことによる大敗でクラブとしても言い訳があるかも知れませんし、終わってみれば2、3勝しているかもしれません。そうなることを期待します。このまま大敗続きで引退して、せっかくのお気に入りクラブのキャロットクラブに不信感が残ることだけは避けたいです。

最後までご愛読ありがとうございました

2009年8月26日作成 9月28日、10月6日、2010年2月15日、18日、19日、3月1日、3日、5日、10日、11日、17日、18日、19日、20日、22日、31日加筆

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